手術治療と聞くと、真っ先に浮かぶのが痛みに対する不安です。

包茎改善には手術治療が効果的ですが、ペニスという特殊な部位だからこそどれだけ痛みがあるのか非常に気になるところです。また、術後の痛みの持続期間というのも気になるポイントでしょう。

本記事では、包茎手術の痛みはいつまで続くのかに加え、そもそも包茎手術は痛いのか、術後の痛みを最小限に抑える方法はあるのかなど、男性であれば誰もが気になる疑問にお答えしていきます。

包茎手術の痛みはいつまで？

結論からお伝えすると、包茎手術後の痛みは約3日程度で消えるでしょう。しかし、これはペニスを刺激しないことが前提です。あくまで何もしなければこの程度の日数で済むという認識を持ってください。

痛みが最も強いのは、包茎手術を受けた当日でしょう。術後3～4時間程度で局所麻酔が切れ、傷口が「ジンジン」や「ズキズキ」と痛み出すケースが多いです。その場合はクリニックで処方された痛み止めを服用することで対処しますが、ほとんどの場合は薬を飲まなくても我慢できる程度の痛みです。

術後の翌日から徐々に痛みは軽減していき、約3週間もすれば完全に消失します。ペニスを刺激しても問題ありません。

包茎手術は痛い？

包茎改善には手術治療が効果的ですが、痛みに対する不安が強く治療の踏み切れないケースがあります。

男性であればペニスにメスを入れるということに対し、恐怖心を抱くのは当然のことです。

しかし、闇雲に恐がっていてはいつまで経っても包茎は治りません。悩める包茎男子の背中を押すためにも、包茎手術の痛みに関する説明をしていきます。

手術前の痛み

包茎手術は、実は事前準備の段階が一番痛いと感じる男性がいます。なぜなら、ペニスに局所麻酔を打つ必要があるからです。

手術中にペニスの感覚を無くすためにも麻酔は必須なのですが、成人男性であっても注射が苦手という方は意外に多いです。インフルエンザの予防接種でも、針が皮膚に刺さる瞬間を見ないよう、手で目元を覆って俯く方が多くに存在します。

予防接種が終わった後に、緊張と安堵から涙を流す方もいますが、人間は誰でも苦手なものが存在するので笑いごとではありません。問題なのは、そういった方がペニスに注射をするという行為に耐えられるかどうかという点でしょう。

痛みという点に関しては、実はそれほどでもありません。ペニスの目元付近には痛覚を感じにくい箇所があるので、そこをピンポイントで狙うことでほとんど痛みを感じずに済むでしょう。通常の腕から血液を抜く採血のほうが痛いという方がほとんどです。

しかし、人間の心理状態というのは皆さんが思っているよりも複雑です。痛みは少ないと分かっていても、ペニスに注射というシチュエーションだけでやはり震え上がってしまうのです。

そういった場合には、「予備麻酔」を使うという方法があります。ペニスに麻酔クリームなどを塗ることで、針が刺さる感覚すら無くしてしまうのです。感覚さえ失ってしまえば、後は針を刺す瞬間を目にしなければ問題はないでしょう。

予備麻酔は包茎術を扱っているクリニックであればほぼ対応してくれますが、希望する場合は、念のため事前のカウンセリングで確認をしてください。

手術中の痛み

局所麻酔の効果によって、手術中に痛みを感じる心配はありません。

意識は鮮明に保たれているので、医師や看護師がペニスに触れている感覚がないというのは、いささか落ち着かない気分になるでしょう。

よく手術中に麻酔が切れたなんて話を耳にするかもしれませんが、包茎手術のように短時間で終えるものであれば、その心配は不要です。

医師に全てを委ねて、治療が終わるのを待ちましょう。クリニックによっては緊張を和らげるため、世間話に応じてくれるスタッフもいます。

手術後の痛み

手術後に麻酔が切れると、いわゆる疼痛と呼ばれる痛みが徐々に出現します。

メスで皮膚を切開して傷口を縫っているのですから、ある程度の痛みは仕方がないでしょう。それでも我慢できないほど強い痛みではありませんのでご安心ください。

どうしても痛みが我慢できない方は痛み止めを飲むことで対処できますし、クリニックによっては長時間効果が持続する麻酔を用意してあります。代表的なものがアメリカ製の「エクスパレル」という麻酔薬なのですが、効果の持続期間は約3日間です。

一般的に術後の痛みが消えるのに3日程度の時間を要するので、エクスパレルを使ってもらえれえば、術後の痛みは心配いりません。

しかし、通常の麻酔薬に比べて効果なことに加え、メンズクリニックや美容外科クリニックでは取り扱っていないケースが多いので、希望する場合は必ず事前に確認しましょう。

包茎手術後の経過

包茎手術を受けた後は経過を観察しますが、医師の指導の元でいくつか守らなければならないルールがあります。

上記のように決められたルールを守らないことで、痛みが引かなかったり、患部が膿んだり腫れたりするトラブルが発生します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

シャワー

術後のシャワーは当日から可能ですが、患部を濡らさないことが絶対条件となります。傷口を縫合した当日は、創部が出血しやすい状態です。そのため、シャワーの水圧で出血する恐れがあります。

また、体を温め過ぎると血行が良くなり、やはり出血が起きやすい状態になります。シャワーを浴びる際は洗髪や洗顔を手早く済ませ、体は蒸しタオルなどで拭くことが理想的です。創部を擦らないように注意してください。

翌日から患部に軽くシャワーを当てる程度であれば可能ですが、念のため3日間は様子をみたほうが無難です。

入浴

日本人であれば湯舟に浸かって1日の疲れを癒したいところですが、術後1週間は我慢してください。

4日目からシャワーを当てても大丈夫ですが、熱で温め過ぎることで血行が促進され、患部が腫れてしまう恐れがあるのです。どうしても湯舟に浸かることを我慢できない場合は、ぬるま湯で様子を見ながらにしてください。

また、湯舟を必ず一番風呂を推奨します。他人が浸かったお湯には、雑菌が繁殖しています。万が一、患部から菌が入り込むと感染症を引き起こす可能性があります。術後2週間程度は一番風呂に入ると良いでしょう。

飲酒

飲酒も血行促進の観点から、術後3日間は控えるよう心掛けてください。

アルコールも微量であれば翌日くらいから飲んでも良いのですが、飲み始めると止まらなく方は非常に多いです。万が一のトラブルを避けるためにも我慢したほうが良いでしょう。

スポーツ・肉体労働

ペニスへの負担と血行促進を予防するためにも、スポーツや肉体労働は術後1週間が経過してからにしてください。

職業柄どうしても体を動かしたり、重たい荷物を運ばなければならない方は仕方ありませんが、常にペニスの状態を確認するように心掛けてください。

患部が腫れたり出血したりした場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

抜糸

包茎手術後、約8日目から抜糸が可能となります。

しかし、体内で自然に溶けるタイプの糸を使用しているクリニックも多く、その場合は抜糸の必要はありません。

通院の手間を減らしたい方は、溶けるタイプに糸を使うクリニックを選びましょう。

セックス・オナニー

男性にとって最も辛いことが、性的な行為ができないことだと思います。

セックスはともかく、オナニーを4週間も我慢することは、成人男性なら非常に強いストレスとなります。そこまで長い期間オナ禁するという経験自体が初めての方も多いでしょう。

しかし、セッスクもオナニーもペニスに掛かる負担は、スポーツや肉体労働の非ではありません。最悪の場合は創部が開いてしまうケースもあるので、やはり我慢をするしかありません。

射精という行為は、快楽を得る以外にもメンタル面も整える効果もあります。約1ヶ月間は射精を我慢しなければならいので、別の楽しみを見つける必要があるでしょう。

また、性的な興奮を感じないように、アダルト本や動画には近づかないことをおすすめします。

包茎手術後の勃起可能時期

朝立ちのような生理現象であれば、いつ発生しても問題ありません。

慣れないうちは傷口が突っ張るような痛みや違和感があるでしょうが、徐々に伸び縮みを繰り返すうちに皮膚が馴染んでくるので安心してください。

ただし、意図的に勃起させるのはNGです。性的な刺激による勃起は強度も高いため、ペニスに掛かる負担が大きくなります。あくまで生理現象に限定した勃起はOKという認識を持ちましょう。

包茎手術後の痛みを抑えるポイント

術後のある程度の痛みは仕方がないとはいえ、最低限のポイントを抑えておくことで痛みを最小限にすることができます。

痛みに対する耐性が弱い方は、ぜひ参考にしてください。

クリニックを厳選する

まず重要なことは、包茎手術を受けるクリニックを厳選することです。

メンズクリニックや美容外科なら、どこでも同じというわけではありません。医師の技量や知識によって、術後の仕上がりに大きな違いが生まれることを知っておいてください。

包茎手術の仕上がりといえば、どうしても見た目に意識が向きがちです。それは決して間違ってはいません。未熟な医師が手術を担当することで、包皮を余分に切りすぎてしまったり、ペニスがツートンカラーになる恐れも出てきます。

しかし、術後の痛みにも医師の技量が左右されることを、多くの方がご存じありません。皮膚を切除して傷口を縫い合わせるだけであれば、誰が施術を行っても痛みに大差はないように思うでしょうが、それは大きな勘違いです。

包皮の切除範囲を誤ったり、余計な神経を傷つけてしまうことで痛みが持続するケースは多く報告されています。これは立派な医療事故と呼べる事例なのです。知恵袋やブログで包茎手術を受けたことを後悔していると嘆いている方の多くは、クリニック選びに失敗しているといえます。

信頼できる医師に手術を担当してもらうには、必ずクリニックのホームページを閲覧し、医師の経歴をチェックしてください。また、実際に包茎手術を受けた方の口コミを読むことで、悪質なクリニックを引き当てるリスクを回避できるでしょう。

ペニスを刺激しない

包茎手術後はとにかく安静にして、ペニスを刺激しないように心掛けてください。

朝立ちのような生理現象を避けることは難しいでしょうが、アダルト動画などを視聴して意図的に勃起させることで、創部から痛みを感じるケースがあります。

また、性的な興奮を受けるコンテンツが身近にあることで、オナニーをしたいという欲求を抑えられなくなります。

術後4週間は安静を保つためにも、アダルト断ちをすることをおすすめします。パートナーがいる場合は、室内に2人きりでいると性的な欲求が沸き上がってくるので、なるべく外でデートを重ねるなど、出会った頃を思い出して健全なお付き合いをしてください。

決められたルールを守る

包茎手術後は、医師の指導を受けて入浴や性行為を我慢する期間があります。特にセックスやオナニーは4週間も禁止になるので、男性にとっては途方もなく長い期間となるでしょう。

術後に創部から出血したり、ペニスが腫れる方は、欲望に任せてこういったルールを守らないケースが多いです。まさに自業自得だといえます。

痛い思いをしたくないのであれば、最低限の決まり事は守るようにしましょう。

包帯を巻く

包茎手術後は、約7日間ほどはペニスに包帯を巻きます。包帯は鎧の役割を果たしており、衝撃や細菌からペニスを守ってくれるのです。

手術当日はクリニックで巻いてもらえますが、それ以降は自宅で自分で巻く必要があります。巻き方にもコツがあり、ペニスが鬱血しないように優しく巻くことがポイントとなります。きつく巻くのはペニスに余計なダメージが加わるので絶対に止めてください。

また、スムーズに排尿を行うためにも、亀頭の先端には包帯を巻かないように注意してください。

内服薬を飲む

ほとんどのクリニックでは、お守り替わりに痛みを処方してくれます。

飲まなくても乗り切れるケースが多いですが、我慢できない場合は迷わず服用してください。通常、痛み止めは3日分の処方となりますが、飲み切っても痛みや腫れが引かない場合は、医療機関を受診して医師の診察を受けましょう。何らかの医療事故の可能性が疑われます。

包茎手術後の痛みは恐れるほどではない

ペニスの手術は想像しただけでも臆してしまいますが、痛みに関しては心配するほどのものではありません。局所麻酔のおかけで手術自体は無痛ですし、術後の痛みも我慢できないほど激しくはないでしょう。

包茎改善には、手術治療を受けることが効果的です。痛みに対する不安で手術を受けることに踏み切れない方は、どうか勇気を出してください。

包茎が治ることで、痛みを忘れるほどの喜びが身を浸してくれるでしょう。新しい日常生活の幕開けです。