勃起時のペニスにも様々な種類があり、ペニスが上下や左右に曲がってしまうことを湾曲ペニスや屈曲ペニスといいます。

このタイプのペニスは、見た目にコンプレックスを抱いたり、セックスがスムーズに行えないデメリットがありますが、果たしてどのように治療すれば良いのでしょうか。

本記事では、湾曲・屈曲ペニスの治し方を解説するとともに、治療に関する注意点や費用など、気になる情報をお届けします。

湾曲・屈曲ペニスの種類

治療法を解説する前に、曲がったペニスにはどのような種類があるかご紹介しましょう。

実際にクリニックでも呼ばれることのある呼び方で紹介すると個性的なネーミングが多いですが、1つ1つ詳しく見ていきましょう。

カーブ型

カーブ型は、野球でピッチャーが投げる変化球をイメージすると分かりやすいでしょう。

ボールが放物線を描きながら曲がっていくように、勃起したペニスが曲がりながら落ちていく状態を表しているのです。

シュート型

シュート型も、野球の変化球をイメージしましょう。

途中まで真っ直ぐに伸びていたペニスが、ある地点から真横に近い形で曲がっていきます。

S字型

S字型は、勃起したペニスが右や左に蛇行する状態を指します。

やや奇妙な見た目なので、男女共にウケは良くないでしょう。

ピサの斜塔型

ピサの斜塔型は、イタリアの有名建築物を思い浮かべてください。見た目の印象は非常に近いものがあります。

ペニスの根本部分から斜めに伸びていくので、まさにペニス版のピサの斜塔だといえるでしょう。

ちんこを矯正して曲がりを治す方法

湾曲・屈曲ペニスを治すには、手術で陰茎白膜の歪みを整えることが効果的です。

ペニスが曲がってしまう原因はいくつかありますが、最も多いのはペニスの内部にある「海綿体」と、それを包む「陰茎白膜」という丈夫な膜のバランスが悪くなることです。ペニスが勃起した際、何らかの原因で白膜が折れ曲がることで、ペニスそのものが曲がってしまうと考えられています。

ペニスの曲がりを矯正する手術方法について、詳しく解説をしていきます。

白膜を切開して治す方法

手術には2種類の方法がありますが、1つはペニスを切開して、内側にある白膜を切除する方法です。

ペニスの曲がり具合を医師が診察し、どの程度白膜を切除して縫い縮めるか、慎重に判断を行います。この範囲を誤ってしまうと、ペニスの曲がりが改善されないだけではなく、別のトラブルが発生する恐れもあるでしょう。

白膜の切除範囲が決まったら、ペニスが曲がっている方向とは逆の白膜にメスを入れていきます。切除を終えたら、ペニスが真っすぐになるよう調整しながら残った白膜を縫い縮めて終了です。

術後は白膜が癒着するので再発の心配がなく、体内に吸収される糸で縫合することにより異物感も残りません。

切らずに治す方法

湾曲・屈曲ペニスは、針と糸を使って切らずに治せます。ペニスが曲がっている方面とは逆の白膜を切開することなく縫い縮めるだけで、ペニスの曲がりを矯正していく方法です。

ペニスにメスを入れることに強い抵抗のある方や、血液が固まらずさらさらになる薬などを服用している方は、こちらの方法を選択しましょう。

医師にペニスの曲がり具合を診察してもらい、針と糸で縫い縮める範囲を慎重にデザインしてもらいます。

医師と患者の双方の意見が合致したところで、デザインした箇所を縫い縮めていけば完了です。

しかし、切らずに治す方法は再発率が高く、体内に糸が埋め込まれることで異物感が残るデメリットがあります。

手術は日帰りで終了

手術治療は、ペニスを切開するしないに関わらず、日帰りで終えられます。

手術時間に関してはペニスの曲がり具合で異なりますが、長くても90分程度で終えられるでしょう。

入院の必要性がないことで、忙しい社会人であっても気軽に治療を受けられます。

ちんこを矯正して曲がりを治す注意点

曲がったペニスを治すには手術治療が効果的ですが、いくつかの注意点があります。

ペニスというデリケートな部位ですので、治療を受けて後悔するようなことがないように注意点を解説していきます。

専門院を選ぶ

湾曲・屈曲ペニスの手術治療を扱っているクリニックは多くありません。

総合病院などの泌尿器科でも治療を受けることはできますが、専門院ともなれは数が限られてくるでしょう。そのため、自宅近くの専門院を探すことは非常に骨が折れる作業であることが予想されます。

しかし、苦労して専門医を探すことで、安全性が保証されるというメリットが得られるのです。

ペニスも人間の体の一部である以上、血管や神経が通っています。湾曲・屈曲ペニスの手術では、大切な血管や神経が通っている付近にメスを入れるので、熟練した技術と経験が必要になります。万が一手術にもこれらを傷つけてしまうことで、様々な弊害が生まれてしまうでしょう。

その点、専門院であれば知識や経験が豊富なので医療事故が起きるリスクを軽減できます。

専門院であればどこでも安全というわけではないので、症例数が多く、泌尿器での勤務経験のある医師が在籍しているクリニックを選びましょう。

また、実際に手術治療を受けた方の口コミをチェックすることも重要です。体験者の声ほど貴重で信憑性のある情報はありません。

事前の見積もりとカウンセリングを入念に行う

ほとんどのクリニックでは、手術治療の前に見積もりとカウンセリングが実施されます。これが非常に重要なことで、患者とクリニック側の意思疎通には欠かすことができません。

まず確認しておきたいのは費用面です。悪質なクリニックは安い治療費で患者を呼び寄せておき、後から高額なオプションを追加して利益を高くしようとします。

事前に治療費の総額を見積もってもらうことで、その金額が適正なのか調べられるでしょう。

ペニスのデザインに関するカウンセリングも、術後の仕上がりに不満を抱かないために入念に行ってください。実際の症例写真などを見せてもらうとイメージが湧きやすいです。

医師の前でペニスを勃起させる必要がある

実際の曲がり具合をチェックするため、診察時に医師の前でペニスを勃起させる必要があります。

この行為に抵抗感を示す方は非常に多く、手術治療を受ける上で一番の弊害といえるかもしれません。日常的にパートナーやそれ以外の女性の前でペニスを勃起させるという経験はそうそうないでしょう。

ペニスに関する専門院は、医師を含めスタッフは全て男性であるケースが多いです。男性医師やスタッフに見守られながらペニスを勃起させるなど、想像しただけでも気まずいのですから、実際に行うのはかなり難易度が高いです。

では、医師やスタッフが女性であれば良いのかといえば、それもまた別の気まずさと緊張感を味わうことになるでしょう。

こういったケースに備え、勃起したペニスの写真を提示することで、診察が終えられるクリニックもあります。遠方で気軽にクリニックを訪問することができない方にとっても、メリットのあるシステムです。

人前でペニスを勃起させることに抵抗のある方は、画像診断に対応しているクリニックを探すようにしましょう。

痛みへの対応の充実度をチェックする

手術に局所麻酔を使用しますので、術中に痛みを感じることはありません。

しかし、中には注射針が皮膚に刺さる感覚すら苦手という方もいるでしょう。そういった方には、クリームやスプレータイプの麻酔を事前に施すことにより、針の痛みすら感じない状態で麻酔を行う無痛麻酔がおすすめです。

また、できれば手術している間は眠っていたいという方のために、マスク麻酔や静脈麻酔を用意しているクリニックもあります。

痛いことが苦手という方は、麻酔の取り扱いが豊富なクリニックを選ぶと良いでしょう。

プライバシーが守られているか確認する

ペニスの治療とは、男性にとってあまりオープンにはしたくない情報です。他人に知られることでいらぬ噂を立てられますし、変な誤解を受けるケースもあるでしょう。

そういったトラブルを防ぐためにも、治療を受けるクリニックのプライバシー保護を入念に確認してください。

注目すべきポイントは、下記のとおりです。

• 完全予約制
• カウンセリング時間を長く確保している
• ほかの患者と顔を合わさない
• カウンセリングルームは個室で防音
• 電話やメールでの相談も受け付けている

プライバシー保護に関して無神経なクリニックですと、カウンセリングは受付前の待合室や、カーテンで仕切っただけの簡易的なスペースで行う場合があります。当然ですが声は丸聞こえですし、患者同士が顔を確認することもできるので、プライバシーもへったくれもありません。

酷いところですと、スタッフ同士で患者の情報を大声で喋っているケースもあるのです。デリケートな問題であるからこそ、プライバシーには気を使うようにしてください。

ちんこを矯正して曲がりを治すための治療費

湾曲・屈曲ペニスの治療には健康保険が適用されず、自由診療となります。そのため、重症度にもよりますが、治療費の合計が100万円を超えるケースもあるでしょう。

決して安い金額ではありませんので、一括で支払うことが難しい場合は、クレジットカードや医療ローンでの支払いを検討してください。

クリニックによってはカードやローンを取り扱っていない場合がありますので、事前の見積もりで必ず確認をお願いします。

また、相場よりも安い治療費で手術を請け負うクリニックには注意が必要です。なぜなら、費用が安いクリニックほど、経験も知識も乏しい新米医師が手術を担当する可能性があるからです。

実績がなければ、医療事故を起こすリスクも高くなります。余計な血管や神経を傷つけられることで、ペニスが不感症なるなどのトラブルが発生する恐れがあるでしょう。

結果的に治療費がさらに高くなってしまうので、必ず症例数や口コミの多いクリニックで手術を受けてください。

インターネットやSNSで安過ぎる広告を出しているクリニックは要注意です。

ちんこを矯正して充実した毎日を送ろう

ペニスが曲がっていることは大きなデメリットです。恐らく良いことは1つもないといえるでしょう。

見た目の問題だけではなく、排泄や性行為などで不便な思いをすることも多く、人生を大きく損している状態だといっても過言ではありません。

だからこそ、曲がったペニスは真っすぐに矯正し、新しい人生を迎えることをおすすめします。

誠実な対応してくれるクリニックを選べば、手術治療に対して不安を感じる必要はありません。勇気を出して1歩を踏み出してください。