あまり知られていませんが、ED（勃起不全）は「病気」という括りに位置づけられます。
病気であるからには治療には薬を使いますが、ED治療薬といえばバイアグラが代表的です。世界中で愛用されている効果の高い薬ですが、バイアグラ以外にもED治療薬が存在することをご存じですか？
本記事ではバイアグラを含めたED治療薬の紹介に加え、それぞれの特徴やジェネリックについて詳しく解説していきます。
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公式サイトへ ED治療薬の種類
日本国内で承認されているED治療薬には、下記の3種類があります。
- バイアグラ
- シアリス
- レビトラ（国内販売終了）
どの薬が一番効果があるかは個人差が強く、バイアグラが効く方がいれば、シアリスのほうがより強い効果を発揮するケースもあります。
薬の選択方法に関しても、人それぞれでしょう。全ての薬を飲み比べて効果を試してみたり、副作用の少ないものを選んだりと、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
バイアグラ
元祖ED治療薬であるバイアグラ。1998年にアメリカの大手製薬会社ファイザーによって販売されました。瞬く間に世界中で評判を呼び、日本でも1999年に厚生労働省から認可を受けています。
以来、現在に至るまで多くのED患者を救ってきた医薬品であり、効果や安全性も実証されています。2014年以降にはバイアグラジェネリックが登場し、先発医薬品より安価に手に入ることでさらに親しみやすくなったといえるでしょう。
シアリス
2007年より日本でも承認を受けたシアリス。最大で36時間も効果が持続するという利便性が多くの支持を集め、バイアグラを抑えてED治療薬の世界シェアで1位の王座を射止めています。
海外では「ウィークエンドピル」とも呼ばれ、今後も世界中のED患者に希望の光を与えていくでしょう。
レビトラ
レビトラは2004年6月にドイツに本拠地を置く多国籍製薬会社バイエル薬品より販売が開始されました。
バイアグラの対抗馬として需要の拡大が期待されていましたが、安定した供給を続けることができず、2011年11月より日本国内での販売は終了しています。ジェネリックは引き続き販売を続けていますので、希望する場合は医師に処方箋を書いてもらいましょう。
バイアグラとほかのED治療薬の違い
ED治療薬の代表であるバイアグラ。多くのED患者に希望を与えてきましたが、ほかのED治療薬との違いは気になるところです。現に2013年には、シアリスがED治療薬の世界シェア1位に輝いています。
そこで、各ED治療薬の特徴を下記のようにまとめてみました。
| 項目 | バイアグラ | シアリス | レビトラ |
|---|---|---|---|
| 規格 | 25㎎・50㎎ | 5㎎・10㎎・20㎎ | 5㎎・10㎎・20㎎ |
| 有効成分 | シルデナフィルクエン酸塩 | タダラフィル | 塩酸バルデナフィル水和物 |
| 効果の持続時間 |
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| 服薬方法 | 性行為の1時間前（空腹時は30分程度で作用） | 性行為3時間前 | 性行為1時間前（空腹時は20分程度で作用） |
| 特徴 | ED治療薬の元祖。知名度や安心感が最も高い | 効果の持続時間が断トツ。ED治療薬の世界シェアで1位に君臨している | 水に溶けやすく効果の即効性が期待できる |
上記の表を見比べると、それぞれに特徴があることが分かります。
安心感や知名度を優先するならバイアグラ、少しでも長く効果を得たいならシアリスといったように、自分がED治療薬に求める基準を明確にしておくと、より薬の選択が容易になるでしょう。
もちろん状況に合わせて使い分けることも可能ですが、バイアグラを含めたED治療薬には使用禁忌が存在します。
禁忌の中に該当する項目のある方は、ED治療薬を服用できませんのでご注意ください。
ED治療薬を服用すると感度が落ちるって本当？
結論からお伝えすると、ED治療薬が原因で感度が落ちることはありません。これは医学的にも証明されています。
ED治療薬は有効成分や血管拡張作用をもってペニスの勃起を促す医薬品ですので、ペニスを膣に挿入した際に受ける刺激に大きな変化は生じません。
しかし、セックスでの感度が落ちるという事態を引き起こす原因には、いくつかの心当たりがあります。その中で最も可能性が高いのは、アルコールの多飲でしょう。
セックスの前にお酒を飲み過ぎることで神経伝達物質の働きが阻害され、ペニスが受ける刺激が鈍くなるという現象が起こります。アルコールの多飲はED治療薬の効果にも悪影響を与え、有効成分の働きを阻害することで期待していた勃起力を得られないケースが発生します。
ED治療薬の服用またはセックスを行う前には、少量のお酒で心身ともにリラックスするように心掛けましょう。
ジェネリックのED治療薬とは？
ジェネリック医薬品とは、新薬の特許が切れた後に販売される後発医薬品のことで、ED治療薬にもジェネリックが存在します。
| 先発医薬品 | ジェネリック医薬品 |
|---|---|
| バイアグラ | シルデナフィル錠VI |
| シアリス | タダラフィル錠 |
| レビトラ | バルデナフィル錠 |
ED治療薬のジェネリックは様々なメーカーが製造しており、病院やクリニックによって取り扱いが異なります。
また、ジェネリックを先発医薬品の劣化版と捉えている方がいますが、それは大きな誤りであることを明記しておきます。
- 有効成分・安全性・効き目・品質は先発医薬品と同等
- 先発医薬品よりも価格が安い
- 味や飲みやすさなどが改良されている
ED治療薬のジェネリックを服薬しても、先発医薬品と同じ勃起力の復活・向上効果を得られます。効果が同じであれば価格が安いジェネリックを選択したほうがお得ですし、国の医療費の削減にも貢献できます。
ジェネリックのED治療薬を処方してもらうには、医師の診察時にジェネリックを希望する旨を伝えるだけでOKです。病院やクリニックによっては、診察前にアンケートでジェネリックを希望するか確認されるケースがあるので、希望することを明記しましょう。
何か疑問や不安のある方は、遠慮せず医師か薬剤師に質問をしてください。
ED治療薬の購入方法
バイアグラなどのED治療薬を購入するには必ず医師の診察と処方箋が必要となり、残念ながらAmazonなどの通販サイトでは購入できません。薬局やドラックストアなどでも販売はされておりませんので、入手するのは少々手間かもしれません。
個人輸入業者が通販サイトなどで販売しているケースもありますが、その手の類は偽造薬が多く、品質や安全性が保証されないというリスクがあります。偽造薬を服用して死亡したという恐ろしい事例もありますので、安易に手を出さないようにしてください。
忙しくて病院に訪れる時間がないという方は、オンライン診療を活用するという方法もあります。
ED治療薬を上手に活用して男の自信を取り戻そう
EDは男性にとって大きな悩みです。ペニスが勃起できないことなどさほど問題ではないと思われるかもしれませんが、性的な快楽を得られないだけではなく、セックスができないことでパートナーとの関係性にもヒビが入る恐れがあります。
EDの改善方法には様々な種類がありますが、その中でもバイアグラを始めとしたED治療薬は効果が高く、ED患者の救世主とも呼べる存在です。
日本国内で承認されたED治療薬は3種類ありますが、それぞれに特徴があり、自分に合った薬を選択できます。また、ED治療薬にはジェネリックもありますので、治療薬の購入費用を抑えることに一役買ってくれるでしょう。
ペニスが勃たないことで精神的なダメージを受けた方は、ぜひED治療薬で心も体もケアしてください。
